導入事例13
クレモト歯科
なんば診療所様
決め手は圧倒的な操作性
現場の4大ストレスを
Dental eNoteで解消

- 医院名
- クレモト歯科なんば診療所様
- 院長
- 呉本 勝隆氏
PROBLEM課題
01
紙のカルテの出し入れにかかる時間を無駄に感じていた
02
診療ノートに同時に書き込めず順番待ちをしていた
03
写真など他形式のデータ利用に時間がかかっていた
RESULTS導入結果
01
タブレットから検索するだけ。前日のカルテ準備や、片付け忘れ、紛失もなくなった
02
同時に書き込み、リアルタイムに最新情報を共有できるので、連携して進められるようになった
03
必要な場面でタブレットのカメラで撮影するだけ。写真の貼り付け操作も簡単になった
BACKGROUND導入背景

クレモト歯科(大阪市浪速区・JRなんば駅徒歩5分)は、根管治療を専門とする呉本院長が2015年に開業、グループ院を含めて6つの診療所、チェア37台、訪問事業部を含み90名の歯科スタッフを有する大規模な総合歯科です。紙カルテの出し入れが大変だったことからDental eNoteを導入し「この優れた操作性は他に並ぶものがない」と言う呉本院長と、昨年まで現場も兼任しつつ院内のDX推進の中心的人物としてDental eNote導入に携わった、三輪氏(現在は人事として採用・教育面を担当)にお話を伺います。

HOW TO USE利用方法
クレモト歯科では、4年前にDental eNoteの前身であるGEMBA
Noteを導入しました。診療前日に予約分のカルテを揃える、電話応対時にカルテを閲覧するなど、診療にはカルテの出し入れが不可欠です。しかし、誰かがどこかに持っていって片付け忘れるなどして「カルテ、ありません」の声が一定の確率で発生していました。これを何とかしなければ、と情報を集めていた三輪氏が、他院の事例チラシと出会い、すぐ見学。1週間後には連休を返上してカルテの取り込みを行ったというスピード導入でした。
導入後、紙カルテは院内から姿を消し、前日のカルテ出し・電話対応の際のカルテ探しなどの「全く生産性のない仕事」(院長)がなくなりました。「カルテ、ありません」の声が聞かれることがなくなったことを「あの出会いは運命だった」と振り返ります。


ストレスその1:
ペーパーレス化で、
「カルテありません」がなくなる
ストレスその2:
同時書き込みで、
「カルテ戻りの作業待ち」がなくなる
「同時に何人でも書き込みができて、その内容が瞬時に反映されるのがいい。誰かが書き込んでいる間は見るだけしかできないでは紙のカルテが患者さんと一緒に移動して、帰ってくるまで順番待ちしているのと同じだ。」(三輪氏)検査や写真撮影など、診療には同時進行する場面も多く、できた写真や検査結果がすぐに貼り付けられ、しかも即時に共有できれば次の動きを取ることができ、スタッフの連携が劇的に向上します。
ストレスその3:
リアルタイム共有で、
「判断の後回し」がなくなる
Dental
eNote導入時には想定していなかったメリットとして、「特に便利なのは、最新の情報を外出先からも共有できること。他の診療所や、出張先からも指示が出せるし、意思疎通ができる」点を挙げます。導入以前は、電話で状況を共有するのに苦労したり、どうしても判断がつかない場合は「医院に帰ってから」と後回しになっていた判断が、遠隔でその場でできるようになりました。
また、診療以外の利用として、院内の勉強会での活用を挙げます。zoomの画面には症例写真を写し、配布資料は手元のiPadで共有し、各自が自分の見たい箇所を見る、といった使い方ができるのは非常に便利だ」と言います。

そして院内の業務効率を一層高めるために活用をさらに進めたいものは、「テンプレート」と、「ツールボックス」だと言います。テンプレート化と聞くと何か特別な帳票を作る必要があると思いがちですが、Dental
eNoteに、紙の帳票をスキャンして読み込むだけでテンプレートとして利用することができます。クレモト歯科では、問診票はシェアノートとして共有する設定にしており、「問診票に患者さんが記入している内容を見ることができるため、診察室に入る前から診療は始まっている」状態になっているのは注目すべきポイントです。
今後は、そのテンプレートやよく使う機能を登録しておける「ツールボックス」を診療所別に充実させるなどして、業務効率をさらに一段上に高めたいと考えています。
※画像をクリックすると拡大します。


「自分以外が分類した書類を探そうとすると、自分が考える分類と異なるため「それはどこにあるのか?」と画面を行ったり来たりするストレスがある。Dental
eNoteは、ページを送る、自由に書き込むといったことが紙のカルテと全く変わらない感覚で使える。GEMBA NoteからDental
eNoteへと歯科専用アプリとして細かな完成度も上がり「やりたいことがその場でパパッと完結できるようになり、自分の感覚にピタッとハマった」と院長。
三輪氏は「特にDental
eNoteは、ページ内への写真などの貼り付けが簡単。ここに写真を貼り付けたいと思ったら、iPadのカメラで撮影するだけでダイレクトに貼り付けられる。特定の場所に写真を撮り溜めておき、改めて選んで貼り付ける、という作業が別に発生しない。写真、動画、音声など、デジタルならではの資料取りのハードルが本当に低くなった」と続けます。

ストレスその4:
紙のカルテと同じ使用感で、
「操作に迷う」がなくなる
使い比べて、やっぱり決め手は圧倒的な操作性
他の診療ノートアプリも実際に使用した点について伺うと、院長は「予約システムとサブカルテが連携すれば、業務はさらにシームレスになると予想はつくので機能連携に期待はある。残念ながら当院が使用している予約システムとDental
eNoteは機能連携していない。しかし、Dental
eNoteの画面内からカルテナンバーで検索できるので十分。大した問題とは感じていない」それよりも「直感的にサッと、パッと、思ったことが実行できることが大切だと感じている。デジタルツールを使うこと自体が目的ではない。あれはどうするんだっけ?と一瞬でも手が止まると『使えない』と感じる。個々の機能差よりも、一瞬一瞬の細かな差の積み重ねで、Dental
eNoteの操作性は圧倒的に優れていると感じる」と言います。
そして、「DXと言えば人件費の削減。受付の少人数化は今後確実に進んでいくだろう。しかし私は受付でスタッフと患者さんが話しているウェットな関係がとても大切だと思っている。こういう"人間でなければできないコミュニケーション"のために、人間でなくてもできることのDX化を進めていきたい。そのための強力なツールとして、Dental
eNoteに大いに期待している」(院長)と括りました。
クレモト歯科での採用状況は順調で、今年も多くの新人が入社します。そしてその新人教育マニュアルにもDental
eNoteを活用しています。「複数の診療所があるので、マニュアルにもハウスルールがあり整備が大変だが、動画を活用してわかりやすいマニュアルの整備を進めている」と三輪氏。
そして、「クレモト歯科のスタッフは、1年目から9年目まで、"少し上の先輩、少し下の後輩"の関係が揃っており、学ぶ環境として最適だ。環境の充実はスタッフが長く務めることにつながり、その結果、豊富な経験を積んだ優秀な人材の育成につながっている」と言います。

新人教育のマニュアル類にも活用
FUTURE今後の展開

「GEMBA NoteからDental
eNoteへの移行も含めて4年、十分満足する結果を出しているが、まだごくシンプルな使い方に止まっているんじゃないかなとも思う。Dental
eNoteには、もっと便利に、業務の効率を上げられる使い方があるはずだ。我々の実際の使い方を見て、使い方の改善案を示すなど、MetaMoJiが伴走してくれるサービスがあると嬉しい」(院長)「100名近い大所帯なので、一気に使い方を変えるのは難しいかもしれないが、小規模なグループで導入・浸透させてから徐々に拡げていくなど工夫しながら、全体をレベルアップしていきたい」(三輪氏)と言います。
そして院長は「今、子どもの歯の健康を通して、社会に貢献をしていくことに最も興味がある。一院だけでは力不足だが、今のクレモト歯科の規模であれば、『世の中に対して何か社会貢献ができる。世の中のためにいいことができる』と言えるマンパワー、資金力も整っていると思うので、実現に向けて邁進していく。物理的に離れている診療所への目配りにもDental
eNoteをもっと活用し、夢に向かって進んでいく力を確保したい」と続けます。
クレモト歯科は、企業主導型保育事業として「子どもの歯の健康を守っていく」という志を掲げ、20名の保育士と共に2つの保育園を運営しています。「ありがたいことに入園希望者が多く、入園は狭き門になっている。子どもの歯の健康を守るためには、早い時期からの"骨格の正しい成長"を促すことが大切だ。鼻呼吸をせず口呼吸になると、骨格の成長がおかしくなり、歯並びが悪くなる。歯並びが悪いと歯が悪くなる、という負のスパイラルから、子どもたちを救い出したい。しかし、親が子どもを歯医者に連れてくるのは、ある程度成長してしまってからで手遅れなこともしばしばある。我々は保育園を運営しているからこそ『こういう癖があるから気をつけてくださいね』と伝えることができる。そういうメッセージをもっと積極的に出していきたい」(院長)

子どもの歯の健康を守ることは、大人になって年老いても自分の歯で美味しく食事をし、健康に暮らしていくことにつながります。誰にとっても大切な歯の健康を守る歯科医院の方々が、毎日、一日何時間も使用する診療ノートに求める「ストレスなく快適に使える操作性」をさらに追求し、これからもDental
eNoteをはじめとする技術でサポートしてまいります。
(2025年1月取材)