導入事例19
新枝歯科医院様
記録しやすく、情報を把握しやすい
Dental eNoteの特徴を活かし、
患者の意思に寄り添う
オーダーメイドの診療を実現
- 医院名
- 新枝歯科医院様
- 院長
- 新枝 誉志也氏
PROBLEM課題
01
カルテ庫のカルテがどんどん増えていた
02
浸水被害などによる紙カルテ保管の危険性を感じていた
03
最初に導入したサブカルテのシステムでは理想とする情報共有ができなかった
RESULTS導入結果
01
カルテはデジタル化し、タブレットから出し入れできるようになった
02
データはクラウドに保管され、災害時にも紛失する恐れはなくなった
03
自由なカスタマイズやテンプレート化により理想のカルテが実現できた
BACKGROUND導入背景
香川県高松市の新枝歯科医院(チェア5、カウンセリングルーム1)は、徹底したカウンセリングと患者との対話を大切にする歯科医院です。治療前の十分な説明と情報共有を重視し、スタッフが連携しながら一人ひとりに合わせたオーダーメイドの診療を提供しています。「患者にどのように説明し、患者はどのように選択したか ” 過去の会話を瞬時に振り返ることができる環境”としてDental eNoteを活用している」と言う院長・新枝誉志也氏をはじめ、歯科衛生士、歯科技工士、受付の各スタッフにお話を伺います。
HOW TO USE利用方法
過去の会話を瞬時に振り返れる環境を作りたい
デジタル化に取り組んだきっかけは、いわゆるカルテ庫問題と災害リスクの回避でした。
しかし、その真の狙いは、必要な情報をすぐに見られる環境が欲しいと考えてのことでした。
「自費診療が中心であるため、患者との会話量が非常に多く、内容をかなり細かく記録するので、カルテがどんどん厚くなっていく。過去のやりとりを振り返ることが多く、紙カルテでは探すのが大変だったこともあり、デジタル化に取り組むことにした」
◉患者とのやりとり(会話)をできるだけ詳細に記録として残す
◉記録の中から、必要な情報を素早く探し出す
紙媒体ではこの両立が難しく、それを実現するための解決策がデジタル化だったのです。
「プランニングシート」で治療全体を見える化
会話を詳しく記録すると、自ずと記録は膨大になり、全体像が把握しにくくなります。今、どこまで進んでいるのか、それは全体から見てどこなのか、を素早く見つけられなければ、把握するまでに時間がかかってしまいます。
そのため新枝歯科では、インプラントや大規模な補綴治療など、長期間にわたるケースでは「プランニングシート」を作成し、治療全体を見える化して運用しています。
「プランニングシート」は、パノラマ写真、口腔内写真、現在の状態、治療の流れ、最終的なゴールを、俯瞰できるよう1枚にまとめたものです。
このプランニングシートの裏には、患者との会話により収集した膨大なデータが存在します。
新枝歯科では、最初に院長が診断や治療の方針、選択肢の提示までをしっかり行い、一度持ち帰り考える時間をとった上で、スタッフが
・どの治療を選びたいか
・本音ではどう考えているか
を患者とじっくり話す「セカンドカウンセリング」を実施しています。
これは、「患者も、スタッフ相手の方が本音を話しやすく、内容もぐっと踏み込んで話ができ、患者の”より正直な気持ち”を聞き出すことができる」という考えからだと言います。
解像度向上や治療の様々なタイミングで「過去にその歯についてどんな説明をしたか、抜歯の可能性や、そのほかの治療の選択肢を説明していたか、過去にどのような説明を行なったかで対応が変わるので、記録は本当によく見返す」のです。
「スタッフが記入した内容は後で内容を確認するが、デジタル化で圧倒的に見やすくなった。記録漏れがあれば「ここ記録されてないけど大丈夫?」と言った声がけもでき、自然とダブルチェックできるようになったこともメリット」だと言います。
プランニングシート
患者とのやり取りを詳しく残す目的には、ふたつの側面があります。
ひとつは、問題が起こった時に「言った・言わない」にならないように。
これは、多くの医療現場で重要視されています。
そしてもうひとつは、「どのような経緯で決定したか」を正確に振り返るため。
新枝歯科が掲げる「オーダーメイドの診療」とは、ゴールだけでなく、その経過(方法)も、患者と共有し、同じ方向を見て進むものでなくてはならないと考えてのこと。そのためには、ニュアンスを含めた記録を詳しく残し、診療の際に、スタッフの誰が担当しても「患者のオーダー内容」を素早く把握できることが重要です。
その環境を実現するためにたどり着いたのが、Dental eNoteだったのです。
しかし、ニュアンスまで含めた記録は長くなりがちで、書くこと自体にも時間がかかります。
ニュアンスまで含み詳細に記録する
なぜ、会話のニュアンスまで残す記録が大切なのか
Dental eNoteは、カルテをどう書きやすくするかを現場目線で本気で考えている
ニュアンスを含めた会話の記録が重要である、という考え方は、長く勤めるスタッフには当然のこととして浸透しています。新枝歯科に2ヶ月前に転職してきた歯科衛生士の松岡さんは、この「記録の質」にたいへん驚いたといいます。
松岡 玲緒奈さん(歯科衛生士)
複数の歯科医院の経験がありますが、サブカルテには要点をまとめて記録することが多かったです。新枝歯科では、患者がどのような言葉で話したか、どんなニュアンスだったかまで残すことに大変驚きました。
これだけ膨大な量を残せるのは、入力のしやすさにあると思います。長い会話を細かく記録するのは、紙カルテだと大きな負担ですが、Dental eNoteなら、キーボード入力もできるし、入力した内容の編集や移動も簡単。長々と話が続いても、書き起こすことに負担を感じません。記録すること自体の負担が少ないからこそ、患者との会話をより詳しく残せるのだと思います。
患者さんとの会話量の多さに驚いた
その記録が残せるのは、負担が少ないデジタルだから
実は新枝歯科では、以前別のサブカルテシステムを導入したことがあったそうです。
しかし、期待していた
・カルテ上で自由にレイアウトする
・テンプレートを使う
といったことが実現できず、改めてツールを探し、たどり着いたのがDental eNoteでした。
「Dental eNoteは、カルテをどう書きやすくするかを本気で考えている・実際にカルテを書く現場目線で作られていると感じた。そこが決め手だった」と院長は言います。
新枝歯科では、「患者との会話が最も大切」という院長の方針が、院内のスタッフにしっかりと浸透しています。
「もちろんそういった研修もしっかりしているが、Dental eNoteがベースにあることでそれが可能になった。これからも、患者の気持ちに寄り添い、同じゴールを目指し、患者にとって心地よいオーダーメイドの診療を提供できる歯科医院として、地域に貢献していきたい」
院長と思いをひとつにし、患者さんとの対話を記録し、立ち返り・確認しながら診療に携わっているスタッフの皆さんにお話を伺います。
森 由梨さん(歯科技工士 兼 歯科助手)
Dental eNote導入時に、テンプレート作成を担当しました。衛生士の意見を聞きながら、記載する時の”書きやすさ”、後から見返す時の”見やすさ”を重視して十分に検討して作成したので、ほとんど変更なく今も使えているのだと思います。
院長先生は話すスピードが速いので、その場では必死でメモを取り、後から整理して入力することもあります。紙の時はきれいにまとめるのが大変でしたが、今はとりあえず欄外にメモを書いておいて、後から手書きでもキーボードでも好みの方法で整理して入力することができるので本当に楽になりました。
個人フォルダに自分で作ったテンプレートを作ってメモを残し、治療中にそのメモを参照して次の行程を確認するといった使い方も工夫しています。
欄外にメモ、後からキーボード入力もできる柔軟さで院長のスピードにもついていける
梨野 恵理加さん(歯科衛生士)
朝、朝礼、診療開始時、私たちは患者さまに関する情報を何度も確認します。繰り返し確認し、”不安が強い”、”特定の薬を服用している” など、事前に把握し患者さんに合わせた対応を確実に、患者さんが言わなくても、きちんと対応できることは、患者さんの大きな安心・信頼につながっていると思います。
自由診療では治療期間も長くなるため、その経緯を確認できることはとても重要です。デジタル化で、カルテを探す、ページをめくる、過去の記録を探す必要がなくなり、プランニングシートで、”この治療がなぜ決まったのか” “どのような説明をしてきたのか”という経緯の把握が素早く、確実にできるようになりました。Dental eNoteは、ペンの色がたくさん使えたり、間違えても直すのが簡単で詳しく記録しやすいですね。
言われる前に動けることが「あなたのことをよくわかっている」ということ
藤原 友香里氏(受付)
開業当初から勤務し、受付業務全般をひとりで回しています。デジタル化以前は、電話をとるとカルテ棚に走るのがセットで、カルテの出し入れ、精算、次回予約だけで1日が終わってしまうことも多かったです。今は、手元で検索してすぐにお答えできますし、診療が終わり書き終えたカルテが受付へ戻ってきてからスタートするのが当たり前だった会計も、サブカルテの内容がリアルタイムに受付でも共有できるようになったので「次はこれをしよう」「この患者さんの会計を先に準備しよう」と自分で順序立てて、無駄なく、効率よく動けるようになりました。
患者様をお待たせする時間がかなり短くなったのは、本当に嬉しいですし、効率化で生まれた時間でリコール案内のお手紙を書くなど、患者様へさらに丁寧な対応ができるようになりました。
受け身ではなく、仕事の流れを組み立てられるように
FUTURE今後の展開
「歯医者っぽくない歯科医院を作ろう、システムはしっかりと歯科医院にしよう」という院長先生の夢を形にした新枝歯科は、SF映画を思わせる近未来的なデザインで、随所に好奇心をくすぐられるオブジェが飾られています。今後さらに理想の実現に向けて進めていきたいことを伺うと、「書くことは重要だが、時間もかかる。その時間(負担)を減らしつつ、記録の質を上げていきたいので、要約やSOAP形式への変換なども含めて、AIの進化に期待しているし、その進化を受け止められる口をDental eNoteに持っておいて欲しい」と答えてくれました。
取材に伺った数日後、新枝歯科のインスタグラムを覗いてみると、患者さんからの「長い治療が終わったお礼に」と贈られた胡蝶蘭の写真が掲載されていました。「長いプロジェクトのゴールまで、寄り添ってくれてありがとう、嬉しかった」という、共に歩んだ長い時間が表れているように感じました。
(2026年6月取材)
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